沙門空海唐の国にて鬼と宴す〈巻ノ1~4〉 夢枕 獏 徳間文庫 [読書]
3月16日に書店でこのを見付けて、今やっと読み終わりました。とっても面白かったです
空海が密教を求めて入唐して帰国するまでの物語ですが、唐の歴史、長安の街、混在する宗教(仏教、道教、拝火教、景教)、そして登場する人たちが橘逸勢、李白、白楽天、柳宗元など多彩な顔ぶれ、以前、半村良の「妖星伝」を読んだときのわくわく感を持ちました。
楽しいだけでなく、裏付けもしっかりしていて密教の経典や修行法などもきちんと押さえて有ります
それぞれの巻に付いている対談、解説、後書きも面白く、特に〈巻ノ2〉の岡本光平氏(書家)の書家としての空海の話は良かったです。
どうも空海は私のライフワークになりそうです。
夢枕 獏さんの他の作品も読んでみたくなりました
ちょっとぼけた写真ですが、昨晩はここで飲みました
本では空海が長安で葡萄酒を飲んでいました
そこで私も赤ワインを頂きました
このお店はお坊さんがよく見えます
2010-03-25 17:42
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コメント(8)
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本屋さんに行くたびに気になってる本です。
面白そうですね。
この人の本は「黒塚」と「神々の山嶺」しか読んでないんですが、
これも読んじゃおうかなー。
by Django (2010-03-25 18:13)
> Djangoさん
こんばんは〜(^O^)/
そうでしたか、私は偶然見付けて衝動買いでした(以前雑誌に掲載されたのをちらっと読んで面白いと思っていましたが)(^_^)
私は『陰陽師』シリーズくらいしか読んでいないので、これから別の作品も読んでみます♬
by nmzk (2010-03-25 18:38)
私も夢枕 獏さん
大好きです。
by ぷりんちゃん (2010-03-26 10:27)
> ぷりんちゃん
この作品は1987年12月に書き始めてから2004年の「問題小説」6月号でやっと完結したとのことです!!
よくぞ書き続けてくれたものです\(^O^)/
これを機会に私ももっと読みたくなりました♬
by nmzk (2010-03-26 21:46)
空海というと、天才、カリスマ、というイメージがあります。
とはいえ、私は司馬さんの本で読んだ空海のイメージと、真言宗のイメージからの空海でしかないのですが(^_^;;
nmzkさんが空海が好きとはちょっとだけ意外でした。
夢枕さんも、半村さんも、20代の頃にたくさん読みました(^ ^)。
あと、筒井さんとか、平井さんとか、光瀬龍さんと…か、sf系?にどっぷりはまった時期があります。
今考えてみると、一番、宗教哲学に近い、風景をダイレクトに描きだそうとしていたのがsf系だったような気がします。
空と海ののお店でワインなんていいな~。しぶい~。
私は月とうさぎのお店で、お団子かな(^_^;;
by ふくふく (2010-03-26 21:52)
> ふくふくさん
あはっ、どっぷりはまったのですか(^_^)
私も中学生の頃はSFマガジンを読み耽っていましたが、よく理解出来ないことが多かったです(^_^;)
仏教は大学で偶然、中村元先生の話を聴いて関心を持ちました。
空海は30年前に、偶然、高野山で阿字観の瞑想法を教わってから関心を持ちました。
月と言えば月輪観という瞑想法も中々面白いですよ♬
by nmzk (2010-03-26 23:50)
nmzkさん、仏教にもお詳しい!
空海というと密教で怪しげな坊さんというイメージなのですが、
司馬遼太郎の「空海の風景」で少し印象が変わりました。
司馬さんの空海に対する距離感が何とも興味深かったのです。
(うちも真言なんですけど、宗教苦手なんで。 気分を害されたら申し訳ありません。)
夢枕獏、私も「陰陽師」「神々の山嶺」位しか読んでないかな。
氏が海外青年協力隊?でネパールに居た頃の話を読みましたが、
題名忘れました。 精力的に山登りしていた様です。
by REI (2010-03-27 18:05)
> REIさん
留学期間20年の予定が、延暦23年(804年)8月10日福州長渓県赤岸鎮に漂着、12月23日に長安到着、延暦25年(806年)8月には明州を出航して帰国という一桁違う短期間で胎蔵界・金剛界の両部(両界)密教をマスターしたというのは驚きです(恵果和尚に師事したのは約半年)!!
しかも宗教だけでなく書、土木などの才能も秀でているとは、不思議としか言いようが有りません。
司馬遼太郎の「空海の風景」では解らないこと(と言うより疑問を感じること)がとても多いので、自分でも調べてみたくなりました(^_^;)
夢枕獏氏は自分で積極的に行動、体験して取材する性格のようですね♬
by nmzk (2010-03-27 23:32)